自動化が進む多様な現場で「安全」を身に着けて、「安心」を高め、現場の「Wellbeing」の向上を目指します。
非常停止アシストシステムは協調安全/Safety2.0の考えに基づいた機器です。
製品仕様や回路などの詳細はカタログでご確認ください。
カタログをみるさまざまな場面で起こるかもしれない「装置を緊急停止」させること。
もしも、走行中の移動体や、安全柵内での作業中などで「緊急停止」が必要になったとき、その装置をすぐに止めることができますか?
安全対策として非常停止スイッチは搭載・設置されているものの、実際には走行中の移動体や安全柵内での作業中などでは、
危険なとき・とっさのときに押せない、押しにくい場合があります。
AGV/AMRの積載物が不安定で非常停止スイッチに近寄れない
積載物が大きすぎて、非常停止スイッチが隠れている
協働ロボットの可動範囲内に非常停止スイッチがあり近づけない
移動速度が速くて追いつけない(時速5km以上)
牽引型AGV / AMRを後方から追いかけて止める手段がない
保守作業時の安全柵内での作業中、とっさに止められない
建設中の高層ビルや港にある遠隔操作のコンテナクレーン、遠隔の農業重機の操作補助が必要
メッキ漕などの水分がかかる長尺設備では非常停止スイッチの設置位置が遠い
トラックヤードで自動で動くAGFを停めたい
無線スイッチ送信機の操作により、遠隔で非常停止ボタンを操作し装置を緊急停止させることができます。
IDEC独自の技術で非常停止ボタンを手で押した後と同じラッチ状態になるため、停止した装置に安全に接近することができます。また、非常停止ボタンを直接リセットするまで予期せぬ再起動を防ぐことができ、より安全で安心です。
従来の非常停止押ボタンスイッチと同様に、手による非常停止操作ができる
既存の無線システムを使用しても操作可能
Bluetooth(Advertise)により、無線スイッチ送信機1台で無制限に機器を停止可能(※通信範囲内)
(Advertiseはブロードキャスト通信で、不特定多数の機器にデータを送信する一方通行の通信方式です。)
協調安全/Safety2.0の考えを基に開発された本機器は、リスクアセスメントのうえリスクを最小化し、それでも残るリスクに対して最新のICT技術を活用することで、さらにリスクを減らして働く人々のwell-beingの向上をサポートします。
隣接する現場の自動搬送ロボットなどを止めることなく運用可能。(設定は8グループまで)
通信出力を4段階で調整(最大強度約70m)。役割により強度を変更することで現場に適した運用が可能
無線スイッチ送信機の信号を一定時間受信しなくなると機器を自動的に停止。装置の暴走などに対応
国際規格で定められた機能安全の無線非常停止スイッチの場合、ノイズなどによる影響で通信が途切れるたびに装置が非常停止状態となり、生産性が低下してしまいます。また、接続台数に制限があり、使用できる用途にも制限があります。
非常停止アシストシステムなら一般制御停止やソフトでの停止とは異なり、ボタンの操作支援機能(※特許技術)により非常停止スイッチが動作することで、手で押した後と同じラッチ状態になり予期しない再起動を防止することができます。これにより、無線の通信状態によって意図しない非常停止することなく、安全と生産性の両立を実現できます。
また、ボタンの操作支援機能は、既存の無線システムを使用して構成することも可能です。
IDECでは、次世代の安全技術として労働災害や産業事故を撲滅し、かつ生産性の向上で経営効率アップの実現を可能とする『協調安全』の考え方、ならびにそれを実現する技術方策である『Safety2.0』を推進しています。
非常停止アシストシステムも、この『協調安全』と『Safety2.0』の考えに基づき、開発されました。
IDECは創業以来、非常停止スイッチを進化させ、ユーザーに安全・安心を提供してきました。この度、非常停止アシストシステムを開発することにより、複数稼働している移動体ロボットなどに対して、離れた安全な場所から非常停止スイッチを操作して、装置を停止させることを実現しました。働く人々の安全・安心を実現するさまざまな製品を提供することで、グローバル社会での安全で快適な環境づくりに貢献しています。