IoT事例紹介 Case5


測商新潟様は環境計測や土木計測の分野において、機器の販売、設置、メンテナンスを行われています。

今回の事例では工事現場で活用される環境計測器についてご紹介させて頂きます。

三光ダイカスト工業所様はアルミダイカスト・機械加工・表面処理・金型製作までを行われています。創業55年を越えるダイカストのノウハウを活用し、常に新しいものづくりへチャレンジし、すべてのお客様から信頼される最高の製品づくりに取り組まれています。

お悩み

①計測したデータを確認するために遠方の現場まで行くのは時間が掛かり効率が悪い…
②現場の気象環境が悪化したときに警告を出したい…

導入製品

 

FC6A形プログラマブルコントローラ

成果

①移動時間の「削減」
②高頻度で環境データを確認することによる「安全性」向上
③環境計測システムの小型化

ビジネス上の課題

工事の現場において、以下のような要望を頂いており、解決策を模索しておられました。

①現場事務所と現場が離れている場合、監督員の方が現場に行かなければ状況を確認できない
②熱中症や気象の変化による事故を回避したい

社内の課題としても、計測装置の挙動を細かく設定したいといった要望や、使用環境が過酷なため、耐環境性の高い製品を使用したいといった、ご要望がありました。

課題の解決方法の概要、工夫した点


現場モニターシステム「MONILCA」としてサービスを提供

FC6A形に気象観測装置(気温、湿度、風速、気圧)、雨量計、WBGT計測装置、熱電対(温度計)、ひずみ計測機等のセンサー類を接続し、現場モニターシステム「MONILCA」として提供されています。
「MONILCA」を活用すれば、工事現場の状況を遠隔地からでも確認でき、異常時にはアラートによって通知することが可能となるため、問題が発生した際は迅速に対処が可能となります。


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各種センサーとFC6Aを接続し、データを収集

 

Eメール機能によるアラート

収集したデータをFC6A内部で処理し、条件によってアラートを発報


Webサーバーによる状況確認

収集したデータはWebサーバーによって、どこにいてもパソコンやモバイルで確認可能


ログデータの保存とFTPによる取得

工事完了後の報告書作成時には、FC6Aに保存したログを活用して簡単に環境データを作成可能


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FC6A形の導入の効果


測商新潟様の評価

1台のPLCで複数の役割(計測、記録、ウェブ公開、メール送信、FTP通信)をこなせるため、省スペース、かつ経済的になりました。

測商新潟様のお客様の声

  • 現場事務所に居ながら、現場状況を確認できるため、監督員が現場に行かなくても指示が出せるようになりました。これにより、監督員の業務効率化につながりました。
  • 作業現場に風速とWBGTを表示するサイネージや積層表示灯を設置したことにより、作業員の方も気象情報が見えるようになったため、熱中症や事故の回避に繋がりました。
  • 工事終了後の報告書作成時に、測定した履歴データを活用できるようになったため、報告書作成が短時間で行えるようになりました。


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お客様の声

  •  工事現場毎に、センサーの構成が異なったり、要望される画面の構成が異なるため、簡単に画面構成を変更できるような仕組みが必要でしたが、FC6A PlusはWebページエディタを搭載しており、簡単にWebページを作成・変更することが可能であり、画面のカスタマイズが少ない工数で行えました。
  •  屋外に設置しているため気温が氷点下になる時や、40℃近くになる時があるなど、過酷な環境でしたが稼働し続けています。
  •  「PLCの制御ソフトが3か月~半年に1回程度の頻度で機能アップデートがある」ため、より良いサービスをお客様に提供できます。