静岡ガス・エンジニアリング株式会社様は都市ガス製造・供給設備のなどの『各種プラントの建設・保守』、ガスだけでなく電気も含めた『空調工事』、工場などのお客様に対するエネルギーや設備の問題を総合的に解決する『ソリューション提案』という3つのサービスを提供されています。
今回は、株式会社三光ダイカスト工業所様の溶解保持炉において、炉の常時監視とエネルギー管理に取り組まれた事例をご紹介させて頂きます。
三光ダイカスト工業所様はアルミダイカスト・機械加工・表面処理・金型製作までを行われています。創業55年を越えるダイカストのノウハウを活用し、常に新しいものづくりへチャレンジし、すべてのお客様から信頼される最高の製品づくりに取り組まれています。
金属の溶解保持炉は常に炉を高温にし、金属を溶解させておく必要があります。このため、失火した場合、それに気づかないと翌日の操業に支障をきたします。
生産ライン毎のエネルギー(ガス・電気)使用量は毎日、指針を紙に記録し、管理する必要がありますが、手作業で行った場合、記録ミスや漏れが発生する可能性があり、検針のための時間もかかります。
FC6Aによって、燃焼設備から燃焼状況や、異常出力を監視し、記録します。また、異常が発生した際には、FC6AからEメールを送信し、管理者に通知します。
記録されたデータはFC6AのWebサーバーによって、遠隔地から確認可能となります。
ガスメーターからは積算パルスの入力、電力モニターからはModbus通信によって、FC6Aに監視データを取り込み、FC6AのSDカードに記録することで、自動的にエネルギーの監視が行えるようになりました。
溶解保持炉の状態をリアルタイムで確認でき、問題が発生した際でも通知を受け取ることができるため、ダウンタイムを最小限にすることができ、操業が遅延するリスクを回避することができるようになりました。
様々なエネルギーを使用して稼働している工場において、エネルギーの管理はコストへの影響が大きく、重要な経営指針となります。このエネルギー管理を、自動的、かつ確実にローコストで行えるシステムの導入によって、消費エネルギーを簡単に可視化することができました。