製造業での共通課題として挙げられる一つに、熟練工の減少と労働力不足があります。
装置の製造においては確かな配線技術を持った配線作業員だけでなく、装置をメンテナンス技術者の確保が難しいのが現状です。それに加え、あらゆる設備、装置において高機能化が進んでおり、制御盤内の配線には高い品質が求められています。
IDECは装置の高機能化を支えるとともに、組み立てから設置まで装置メーカー様のあらゆる場面での課題を解決するPush-in製品をご提案します。
従来のねじ端子での配線は、①ねじを外す②ねじを圧着端子に通す③ねじを締める、というステップが必要です。
しかも、ただ締めるだけでなく製品に応じた適切なトルクでの締付けが必要となります。
Push-in式を使用した場合、挿すだけのカンタン配線(*1)なのでトルク管理無しで配線が可能になります。「安全・安心・秒速配線」で、Push-in式は配線作業の効率化に大きく貢献できます。
組み立てられた装置や設備はトラックや船でお客様のもとに運ばれます。その輸送中、大小さまざまな振動が装置に加わることになります。
ねじ式端子台の場合、増締め不足があると振動によってねじに緩みが生じ、結果的に設備の不具合の原因へと繋がってしまいます。
Push-in式端子台の場合はどうでしょうか。
こちらは、ねじを使用しないため緩む要素がありません。スプリングの荷重で電線を押さえつける構造のため振動によって配線が緩む心配もありません。
挿すだけのワンステップ配線(*1)は、出荷作業の効率化に貢献します。
装置を設置する際にもさまざまな工数がかかります。
従来は設備の設置・稼働前に再配線やねじ落ち確認、緩み防止のための増締めなど細かい作業が必須でした。
これがPush-in式となると、ねじ落ちも増締め作業も必要ないため、これらの作業工程を省くことが可能になります。
また高い引張強度で配線が抜ける心配もありません。挿すだけのワンステップ配線(*1)の技術は多くのメリットを生み出します。
Push-inは挿すだけの簡単配線で、高い配線品質を実現するだけでなく、大幅な配線工数の削減も実現します。配線方法をPush-inに変更するだけで多大な工数を削減できることは大きなメリットです。
ねじ式とpush-in式の配線工数をシミュレーションしたところ、配線作業で77%、増締め作業で50%の工数を削減することができました。
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現在、あらゆる設備、装置の高機能化(モジュール化)と小型化が進められている中、制御盤も例外ではなく、配線作業やメンテナンス作業の作業性は維持しながらも小型であることが求められています。長年小型化に取り組んでこられたものの、これ以上小さくできない、とお困りではないでしょうか。
そこでIDECのPush-in式WM社製端子台をご紹介します。
従来の弊社ねじ端子台と比較すると、約50%の省スペース化を実現しつつ、挿すだけのカンタン配線(*1)で作業性も損ないません。
またPush-in化により制御盤の小型化も可能になり、コスト削減にもつながります。
わずか3.5mm幅の一つの端子台に、センサ側の電源線(+極・-極)と信号線を接続することができる、非常に機能的な端子台です。仕様変更や機能追加によるセンサの追加にも簡単に対応できます。
例)下図のように12台のセンサ信号をPLCに接続する場合、センサ・アクチュエータ用端子台12枚のみで配線が可能なため、75%の端子台幅の省スペース化が実現可能です。
また、アース線を接続できるタイプもラインアップしており、その場合、最大4種の線(+極・-極・アース・信号)を接続することが可能です。
スイッチング電源からの制御電源の分配は不可欠です。
制御電源分配用端子台AAPシリーズは、電源ラインを渡り金具で渡るだけで電源を複数極で+コモン、-コモンにして分配ができ、さらなる省スペース化を実現いただけます。
また、電源供給側と分配側がセットになった製品もラインナップしており、省スペース化だけでなく、工数削減にも貢献いたします。