製造業をとりまく社会環境が著しく変化しています。新しい常態(ニュー・ノーマル)への適応力が求められつつある昨今、製造現場においても例外ではありません。時勢に対応していく現場での課題は尽きません。
たとえば、生産現場における設備設計や保守作業では、スタッフの多様化による作業の効率化や熟練工減少による配線技術の継承、設備・装置の高機能化(モジュール化)や小型化など幅広い課題があります。
それらをどのように解決し、安定した設備稼働をさせていくかお悩みではないでしょうか。
定期修理での作業のひとつに、ねじの増締めがあります。ねじの緩みやねじ落ちは導通不良による火災や設備の稼働停止の原因となることから対策として行われますが、ここに多大な工数が発生します。労働人口が減少している現在、ねじの増締め作業をはじめとするメンテナンス作業の効率化は大きな課題です。
その課題を解決するのが、Push-inです。
Push-in式は「ねじレス」のため、増締めの必要がありません。
さらにIDECのPush-inは引張強度が強く、振動にも強い独自構造を採用しているため、挿すだけのワンステップ配線(*1)でも抜ける心配がありません。
従来、制御盤への配線はねじ式端子台を使用しています。ねじ式で取り付ける場合、ねじのサイズや製品によって締付トルクが異なるためトルク管理が大変です。さらに、両手でドライバーとねじ、電線を持ちながらの作業が必要なため、作業員の慣れや経験に頼るところが大きく、作業員によって配線作業の時間にばらつきがあります。
Push-in式では、挿し込むだけのカンタン配線(*1)のため安定した配線作業ができるため、作業員の経験に頼らなくても配線品質のばらつきを低減することができます。「安全・安心・秒速配線」で安定した配線品質を実現します。
Push-inは挿すだけの簡単配線で、高い配線品質を実現するだけでなく、大幅な配線工数の削減も実現します。配線方法をPush-inに変更するだけで多大な工数を削減できることは大きなメリットです。
ねじ式とpush-in式の配線工数をシミュレーションしたところ、配線作業で77%、増締め作業で50%の工数を削減することができました。
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現在、あらゆる設備、装置の高機能化(モジュール化)と小型化が進められている中、制御盤も例外ではなく、配線作業やメンテナンス作業の作業性は維持しながらも小型であることが求められています。長年小型化に取り組んでこられたものの、これ以上小さくできない、とお困りではないでしょうか。
そこでIDECのPush-in式WM社製端子台をご紹介します。
従来の弊社ねじ端子台と比較すると、約50%の省スペース化を実現しつつ、挿すだけのカンタン配線(*1)で作業性も損ないません。
またPush-in化により制御盤の小型化も可能になり、コスト削減にもつながります。
わずか3.5mm幅の一つの端子台に、センサ側の電源線(+極・-極)と信号線を接続することができる、非常に機能的な端子台です。仕様変更や機能追加によるセンサの追加にも簡単に対応できます。
例)下図のように12台のセンサ信号をPLCに接続する場合、センサ・アクチュエータ用端子台12枚のみで配線が可能なため、75%の端子台幅の省スペース化が実現可能です。
また、アース線を接続できるタイプもラインアップしており、その場合、最大4種の線(+極・-極・アース・信号)を接続することが可能です。
スイッチング電源からの制御電源の分配は不可欠です。
制御電源分配用端子台AAPシリーズは、電源ラインを渡り金具で渡るだけで電源を複数極で+コモン、-コモンにして分配ができ、さらなる省スペース化を実現いただけます。
また、電源供給側と分配側がセットになった製品もラインナップしており、省スペース化だけでなく、工数削減にも貢献いたします。