導入事例

潮冷熱株式会社 様 

採用製品:Push-in式リレーソケットSUシリーズ
     フラッシュシルエット CWシリーズPush-in式スイッチ


Push-in式が、現場に革命をもたらす。

潮冷熱様が巻き起こす「配線革命」 配線工数を大幅削減した事例とは?

ねじに代わる新たな接続方式として、ばねの力で結線を行うPush-in式が広がりを見せています。従来のねじ式に比べ工数を大幅に削減できるとあって、日本でも導入するメーカーが続々と増えてきています。

IDECでもPush-in式製品のラインアップを進めており、その中から「リレーソケットSUシリーズ」「フラッシュシルエットCWシリーズ」について、このたび潮冷熱株式会社様の制御盤に採用いただきました。採用までの経緯と使用感について、潮冷熱株式会社 設計本部 白石様にお話を伺いました。



会社概要


潮冷熱株式会社様は1977年創業。造船の街である愛媛県今治市を拠点とし、船舶⽤エアコン、冷凍冷蔵庫、エレベータ等の設計から施⼯、メンテナンスまでワンストップでサービスを提供する総合メーカー。食料保管やフロア移動に必要不可欠な「当たり前」を維持するための必需品を主力商品とされています。
現在は約300人の従業員様が在籍、主力商品では国内トップシェアを獲得。グローバルに事業も展開され、元気に「モノづくり」を続けられています!



ユーザーからの受電部の保護用カバー設置の要求

Push-inならば、カバーが不要に。


ー 製品を製作する上で御社が抱えていらっしゃった課題を教えてください。

海外ユーザー様から請け負った海洋構造物で、制御盤内のすべての通電部にアクリルカバー等で受電部を保護することを要求されていました。弊社設計制御盤の多くは外部信号出⼒用の補助リレーが数多く装備されているため、それらのすべての受電部に保護用カバーを別途装備する必要がありました。

ー そういった課題に対して、なぜPush-in製品を採用されようと思われたのでしょうか?

Push-in製品を採⽤した場合は、表面のネジ部分が存在せず、通電部はすべて製品内部に隠れた状態となる為、こちらを採⽤すれば、別途カバーの装備が必要無くなるのではと考えました。

ー その中でもなぜIDEC製品を採用されたのですか?

IDECのPush-in式リレー⽤ソケットの採⽤した経緯としては、やはり、これまでIDECのRU4Sシリーズの補助リレーを継続して採⽤させて頂いていたことが理由の⼀つとなります。スイッチについても、これまでCWシリーズを継続して採⽤していた関係上、既存製品とPush-in式製品において、端子位置などがほぼ同様であり、現⾏仕様から配置変更も発生しないことから採用しました。

また、検討に先立っていろいろな検討が必要でしたが、その際に早急なサンプル提示などのご協力をいただけたことも採用の要因として挙げることができます。

フラッシュシルエットCWシリーズ Push-in式

IDEC製品も導入いただいている制御盤

ー Push-in式を実際に採用する上で直面した課題などがあれば教えてください。

⼀部の端子台に他メーカーのPush-in式製品を採⽤していたこともあり、製造サイドから導入に対する抵抗はあまりありませんでした。
⼀番のネックとしては、導入に際しての部品単価のUPが問題となりました。

ー どのようにその課題を乗り越えられたのでしょうか?

Push-in式の採⽤により部品単価は上昇するのですが、先にも述べた通り、これらの製品を採⽤しなかった場合に必要となる受電部保護カバーパネルやパネル取付部材に要する費⽤、カバーパネルを装備することによる制御盤がサイズアップしてしまう可能性について、営業部門などに説明を行いました。最終的には、本製品の採⽤によるトータルメリットを理解してもらうことができたので、採用に至りました。

ー 実際の工数削減効果について具体的にお聞かせください。

やはり、配線⼯程での削減効果が非常に⼤きいです。
現在、端子圧着については基本的には⼿動⼯具を⽤いて圧着を⾏っているため、Push-in式の採⽤により圧着/ネジ締め/増し締め作業 が不要となり、概算で端子1個当たり30秒の工数削減ができていると感じています。

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ー 配線工数だけでなく安全性についても増したと感じていますでしょうか?

本製品を採用した理由の一つではありますが、Push-in式の場合、やはり通電部が露出せず別途メンテナンスホールが準備されているため、通電時のチェックにおいても安全の確保が容易であると感じています。また、ねじのゆるみなどのトラブルを防ぐことができるため、製品の仕様面でも安心だと感じています。

ー 最後に御社の将来像についてお聞かせください。

我々舶⽤業界においては、我々のお客様ともいえる各造船所様が、絶えず海外とのコスト競争を強いられている関係上、お客様に納入する製品のコストダウンは⾄上命令とも⾔えます。

弊社のような機器製造メーカーの場合、昨今の電気部品の慢性的な不⾜および⻑納期化に対して、お客様から指定される納期と、部品メーカーからの⻑納期回答との間に板挟みとなっているのが実情です。

しかし、こういったネガティブな状況下においてこそ、これまでイニシャルコストの面で採⽤が難しいと判断していた各種Push-in式の製品の採⽤に⾒込まれる作業時間の短縮効果を見込んで世界情勢の変化に追従していけるメーカーを目指していければと考えております。

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設計本部 白石様

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